家族を大切にするイタリア人

とにかく、家族と過ごす時間を大切にするイタリア。

国民の大半がキリスト教徒であるため

クリスマス、公現祭、復活祭など宗教的イベントがある度に

必ず、家族揃ってご飯を食べます。

それ以外にも、

誕生日も家族みんなでお祝い。

我が家のイタリア人の家族構成は、

義理祖母、義理の両親、義理姉夫婦、姪っ子

私たち夫婦のトータル8名なので、

(誕生日が近い人たちは一緒にお祝いするというのも入れても、)

少なくとも家族で年6回は誕生日会をします。

特に我が家のバッボ(イタリア語でお父さんの意)は、

毎回毎回準備にエネルギーを注いでいます。

すべての行事を合わせて平均すると

ほぼ月1回は家族一同が集まって食事をしているということに。

私が日本にいたころは、年に2~3回程度しか自分の両親と会っていなかったので、

それと比べても、いかにイタリア人が家族と過ごす時間を大切にしているかが分かります。

私なんかは、今でもあまり親と頻繁に連絡を取らないため、

義理の両親に

「お父さんお母さんは元気?」

と聞かれて、

「たぶん。2か月前に連絡を取ったときは元気だったよ」

と言うと、驚かれます。

友達のイタリア人は、毎週末両親の顔を見に実家に帰るっていう子もいるし、

会えないときは、電話で話すことも多いと言います。

心配性な親が多いみたいで、過保護だし、

また小さいころから、親に「すごいね、すごいね」と

褒められて褒められて褒め倒されて育つせいか(!?)

イタリア人はマザコンが多いと、よく聞きます。

そう、電話と言えば、、、

知り合いのイタリア人は、1日に3回(しかも決まった時間に)、

お母さんから必ず電話があるそうです。

また別の知り合いも、「1日に1回は必ず親と話す」といっていました。

そして、義理姉も例外ではなく、義理母と1日1回は電話すると。。。

それから、我が家のイタリア人。

義理母は、義理姉と話すせいか、

あまり電話をかけてきませんが、

その分、バッボ(父)がかけてきます。

ほぼ毎日のように話していると思います。

毎日毎日なにをそんなに話しているのかと

気になって聞いていると、

バッボ「元気か?」

旦那「元気だよ。」

バッボ「今日は何したの?」

旦那「仕事だよ」

バッボ「仕事はどうだ?」

旦那「いつも通りだよ」

バッボ「今日はもう夕飯食べたのか?」

旦那「食べたよ」

・・・

もう、中身のない話ばっかり。

これ他のイタリア人の会話を聞いててもみんな同じ。

だいたい「今日は何食べたの?」とか。

その質問は必要なのか?と聞きたくなるくらいです。

挙句の果てに、

(両親がわりと近くに住んでいるのもあり、)

私が1週間全く顔を見せなかったり、電話でも話さないと

バッボに「最近、会ってなかったな」

と言われてしまいます。

いやいや、1週間しか経っていませんが!?

どこぞのカップルみたいな会話に聞こえるのは

私だけなんでしょうか。。。

ここまでくると、家族を大切にするイタリア人というよりは

干渉しすぎな関係とも思ってしまいますが。

私は自分の両親でさえ連絡する習慣がないので、

義理の両親だってたまにで良いと思ってしまうのです、、、

それでも最近は前よりも少しははっきり物事を言えるようになってきて、

「私は自分の両親ともそんなに頻繁に連絡を取らないから、習慣がないんです」

と言えるように。

“習慣がない”というと相手も納得するのか、

文化の違いを感じてくれるのか、

それならしょうがないかと諦めてくれるようになりました。

うん、これで一安心!!

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