クリスマスには欠かせないプレゼーペ

    イタリア文化

    先日、クリスマスツリーは北欧から伝わってきたものだと書きましたが、

    キリスト教の伝統として、プレゼーペと呼ばれるものがあります。

     

    プレゼーペとは、イエスキリストが誕生したと言われる馬小屋を再現したものです。

     

    実際に、フィレンツェの大聖堂前に飾られているプレゼーペはこんな感じです。

    ↓↓↓

     

    これを、各家庭でも必ず飾ります。

     

    大きさも様々で、手のひらサイズの小さな置き物から、等身大の大きさまであります。

    ↑以前住んでいたお家で飾られていたプレゼーペ

     

    馬小屋には、マリアとヨセフがいて、牛や馬、ロバなど様々な動物がいたり、

    その家庭ごとで装飾が違いますが、

    一つだけ、大切なルールがあります。

    それは、25日0時になったらイエスキリストを置くということです。

    24日までは、馬小屋にイエスキリストはいません。

     

    25日に置くことで、キリストの誕生を意識し、みんなでお祝いするのです。

     

    私はキリスト教徒ではありませんが、

    24日の夜から25日にかけて、各教会の鐘の音が鳴り響くと、

    とても気持ちが引き締まります。

     

    私にとってクリスマスは、イタリア夫の家族と過ごし、

    イタリア人のクリスマスへの想いをより一層知り、

    また日本人のクリスマスの過ごし方、お正月の過ごし方など

    様々な話をすることで、互いの国の違いを理解し、

    認め合う大切な時間と考えています。

     

    今年も厳かな雰囲気の中、そんな話が出来たこと、

    とても充実したクリスマスとなりました。

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